本気で転職を考えている人へ。
転職を成功させた筆者が実体験を元に本気で考えた、転職に使える”現実的な”資格をピックアップ、ランキング化しました。
転職する時の「資格」の必要性
転職に資格は必要なのでしょうか。
答えは、一部の職種を除いてNOです。
資格がないと応募すら出来ない転職の求人は全体の2割もありません。
求人の半分以上が資格の有無を問わない求人です。
ではなぜ、筆者は資格取得を薦めるのでしょうか。
答えは簡単です。その人のレッテルだからです。
よく学歴で人を差別するなという人がいますが、それは間違いです。
学歴というものは一種の品質保証書のようなものです。
(裏口入学でなければ)この人は、その大学の入学試験を合格でき、卒業できるほどの学力を持っている(いた)と示しているのが学歴です。
これほどわかりやすい指標はありません。
学歴が高い人はそれほどの学力を持っているのです。
当然、面接官の印象は違いますよね。
資格に関して同じことが言えます。
筆記試験を伴う資格を持っている人は、その資格に合格するだけの学力を持っているのです。
資格の場合は、これだけではありません。
実際の業務と資格の内容がマッチしていれば、その業務に関する基礎的な知識を有していると面接官は判断するのです。
こんなに素晴らしいことはありません。
あなたが、面接官をしていて自分の会社の業務の基礎知識を有している人が応募者として来た場合、少なからず印象は良くなりますよね。
だから資格は取るべきなんです。
なるべく自分が就きたい職業に関係のある資格を。
もうひと押ししましょうか。具体的に考えてみましょう。
あなたが高価なものを売る時、信用がある人、つまり、しっかりと支払いをしてくれる人に売りたいですよね。
ラーメン屋でトッピングの有無を悩む人より、桁がいっぱいの通帳を首にぶら下げた人に売りたいですよね。
さあ、もう決まりました。
資格を取りましょう。そして、首からぶら下げるのです。
有資格者です…と。
ただし、資格取得には、時間とお金がかかります。
そして、大事なのは資格を取れるだけの学力と資格取得の効果です。
つまり、資格取得によって得られる効果が、資格取得にかかる時間とお金に見合っていて、尚且つ、自分でも取得できる難易度であり、自分が進みたい分野に関係する資格を見つけなければなりません。
皆さんの進みたい方向はわかりませんので、必要なお金、時間、難易度から現実的な資格をピックアップし、ランキング形式でまとめました。
需要のある資格、企業が求める資格をはじめ、中にはニッチな資格も含まれますが、総合的見て現実的な資格を選びました。
ここで、以下の資格は、5つの理由により現実的ではないと判断し、ランキングから除外しました。
現実的ではない理由
- 受験資格が厳しい(履修学科や単位、学位などの制限がある、など)
- 勉強に時間がかかる(平均1年以上)
- 受験料が高額である(数万円以上)
- 受験開場が各地にない
- 合格率が低い(およそ10%以下)
除外した資格
- 医師
- 弁護士
- 行政書士
以上の資格と、他にも現実的ではない資格は省きました。
そのため、弁護士や医師、税理士、行政書士など、取得すれば非常に有利になるが、取得するために、受験資格や膨大な勉強量が必要など、非現実的な資格は除外しています。
それでは、ランキングをご紹介します!
是非、参考にしてください。
ランキング 1位~5位
○1位
日商簿記
【就職先】 保険会社、コンサルティング会社、証券会社、銀行、税理士事務所
堂々の第1位は、ズバリ「日商簿記」です。
正式名称が「日本商工会議所及び各地商工会議所主催簿記検定試験」であるため、「日商簿記」と呼ばれています。
商工会議所が実施している検定試験(商工会議所検定試験)の中で、簿記に関する技能を検定するものです。
転職に使える現実的な資格と言える理由
- あらゆる企業で必要とされる
- 誰でも、何級からでも受験可能
- 資格取得による付加価値がある
あらゆる企業で必要とされる
「簿記」は、資産・負債・純資産の管理、収益・費用を記録することであり、企業の大小、業種、業態を問わず、どこの会社でも必要となります。
簿記を理解することで身に付く、経理事務に必要な会計知識、財務諸表を読む力、基礎的な経営管理や分析力は、経理・会計業務だけではなく、すべての社会人に役立つスキルであり高く評価されます。
さらに、需要に対し受験者が減っているため、ニーズは今後も高まることが予想されます。
誰でも、何級からでも受験可能
日商簿記の検定試験に受験資格は無いです。
つまり、誰でも受験することが出来るということです。
1級から3級までありますが、どの級から受験することも可能です。
履歴書に書けるレベルは2級以上なので、3級を飛ばし、いきなり2級から取得すれば効率的です。
難易度は上がりますが、自信があればいきなり1級を受けることも可能です。
1級の合格者には 税理士の受験資格が与えられます。
税理士には、「大学で法律についての○○単位以上履修した者…」などの受験資格があるのですが、この「誰でも受験可能」な簿記1級を取得すれば、税理士の受験資格もついてきます。
大学では全く異なる分野を専攻していたが、今さら「法律」を学び「法律」に関わる職に転職したい!という人にもチャンスがあります。
例えば、理系から文系にジョブチェンジしたいという人にも。
さらに上級の公認会計士や税理士などの国家資格を目指す人や、他の資格・検定と組み合わせてキャリアアップを望む人にもおすすめです。
公認会計士、税理士は、独立開業できる資格です。
全国的に知名度の高い人気の資格のため、この資格を知らない企業はまず無いです。
マイナーな資格を取ってしまい、面接時に「これ何に生かせるの?」などと聞かれ恥ずかしい思いをすることはありません。
経理や財務、一般事務職はもちろん、それ以外の部署でも、経営やお金に関する知識は、何時の時代も役に立つものです。
転職先の業界を問わず、スキルの一つに加えれば、転職の際にも有利なアピールポイントになるでしょう。
各級のレベル
1級
- 極めて高度な商業簿記・会計学・工業簿記・原価計算を修得している
- 会計基準や会社法、財務諸表等、企業会計に関する法規を踏まえ経営管理や経営分析が出来る
- 合格すると税理士試験の受験資格が与えられる
- 大企業の簿記レベル
大学で専門的に学ぶレベル
2級
- 高度な商業簿記・工業簿記(初歩的な原価計算を含む)を修得している
- 財務諸表の数字から経営内容を把握できる
- 経営管理に役立つ知識として、最も企業に求められる資格の一つ。企業の財務担当者に必須
- 中小企業の簿記レベル
商業高校で学ぶレベル
3級
- ビジネスパーソンに必須の基礎知識。経理・財務担当以外でも、職種にかかわらず評価する企業が多い
- 基本的な商業簿記を修得している
- 経理関連書類の適切な処理、青色申告書類の作成など、初歩的な実務がある程度出来る
- 中小企業、営業・管理部門や、個人企業にも役立つ
初心者レベル
そのほか、ネットで受験可能な「初級」の位置づけである4級も存在しますが、転職に役立つレベルではありません。
興味がある人は、趣味として受験してみても良いでしょう。
受験料は2160円です。
宅地建物取引士
【就職先】 不動産会社
不動産の売買・貸借においては、その物件についての「重要事項の書面」を用い、客に物件についての情報を十分に説明する必要があります。
この説明を行うことが可能なのが、「宅地建物取引士」です。
不動産の売買・貸借をしたことがあるひとなら覚えがあるでしょう。
「宅地建物取引士」を名乗る人から、重要事項の説明を受けたことを。
この業務を行っている人こそが、国家資格である宅地建物取引士なのです。
不動産業を営む事務所には、5人に1人以上の割合で宅地建物取引士を置くことが、法律で義務付けられています。
不動産業を営む事業所は、全国各地にあるので就職先も全国各地から探すことが可能です。
宅地建物取引士の資格は、不動産業界に携わろうと考えているのなら必要不可欠とも言えよう資格です。
業界では、取得していて当たり前なため、持っていない人は入社後に取得させられるケースも多いです。
そのため、この資格を有していれば転職の際、強い武器となります。
また、資格手当がもらえるところもあるようなので、今後のキャリアアップにも役立つこととなるでしょう。
受験資格は無いため、だれでも資格取得者になることが可能です。
過去の合格者は、なんと、10代~90代まで様々です!
試験さえ合格すれば良いのです!
試験の内容
- 試験時間:2時間
- 問題数:50問
- マークシート形式
2時間で終わる試験なら、集中力が続かない人にも耐えられるのではないでしょうか。
長時間座っているのがつらい人でも、ちょっと我慢して受けられる時間だと思います。
また、マークシート形式であるため、文字を書くのが苦手な人でも安心して臨めます。
筆者のように、字が下手で採点さえしてもらえない、なんてことはありません。
さらには、問題の答えが分からなくとも、当てずっぽうで回答することが可能です。
こういうことを言ってはいけないかもしれませんが、運が良ければ合格できるかもしれません。
つまり、全ての人に合格のチャンスはある、と言えるのではないでしょうか。
出題範囲は、ざっくりと言えば建物に関する法令がメインです。
- 土地や建物の構造や種別、権利、法令について
- 宅地や建物の税、需要、価格に関する法令について
- 宅地建物取引業法に関する法令について
法令がメインだが、報酬額、建ぺい率、容積率の問題で、毎年計算問題も出題されています。
難易度は、小学校レベルの計算で解けるものなので、計算問題が出てきても、慌てず、冷静に考えて点数を取っていきましょう。
また、毎年ひっかけ問題も出てくるようなので、過去問を参考にしながら対策しましょう。
年に1回の試験なので、確実に1度の受験で合格しておきたいですね。
合格率は低めだが、これは受験資格がないこと、受験費用が7000円と比較的安いことなどにより、受験者数が多くなっていることが影響していると考えられます。
「試験内容が難しいのでは…?」と、心配することはありません。
モチベーションを下げずに挑みましょう!
TOEIC
【就職先】 どこでも
英語のコミュニケーション能力を評価する世界共通のテストであり、ビジネス英語の能力を測るテストとして、日本では広く知られています。
実際に、国内の企業が社員の英語力を測るためにもっとも重視しているのはTOEICです。
英検が流行っていた時代もあるが、今はTOEICのほうがアピールになるでしょう。
しかし、TOEICは「合格・不合格」のある資格試験とは異なり、点数で結果が出るため、点数が良くなければ全くアピールになりません。
むしろ、中途半端な点数を履歴書に書いたら、企業からの評価を下げることにもなり兼ねます。
では、一体何点以上なら転職の際にアピールできるのでしょうか?
それは、受けようとする会社にもよりますが、TOEIC受験者全体の平均点が580点程なので、このレベルの点数ではお話にならないでしょう。
業種によらず、企業が求めるTOEICの点数は600点以上とするところが多いようです。
企業では、社員に対し「○○○点以上取得するまで受験させる」などの施策を行っているところも多く、転職者なら初めから企業の求める○○○点以上を持っていたいところです。
外資系企業、大手企業国際部などでは、TOEICの点数より、実際に英語ができるかどうかが重視されるでしょう。
そもそもTOEICは「リスニング」と「リーディング」しかないので、「聞き取り」と「読み取り」のスキルしか測られていないのです。
TOEICは「英語ができる」スキル証明というよりは、これだけ「勉強しました」「やる気があります」という意味合いのアピールとして有効だと言えます。
「英語」が必要とされていない職種へのアピールであれば、600~700点程度でも履歴書に書ける場合もあります。
もし、受けようとする企業で「社員に対し○○○点以上の取得を推進している」という情報が得られるなら、その点数以上は確実に取っておきたいですね。
転職者には即戦力が求められるので、入ってから勉強します、は通用しないことを肝に銘じておきましょう。
○4位
社会保険労務士
【就職先】 社会保険労務士事務所、法律事務所
社会保険労務士とは、労働関連法令や社会保障法令に基づき、申請書や帳簿など書類の作成を行い、企業に対し、経営上の問題点の指摘・改善、労務管理や社会保険に関する相談・指導を行う職業・資格のことです。
「社労士」や「労務士」と呼ばれることもあります。
社会保険労務士は、企業経営の4大要素と言われる「ヒト・モノ・カネ・情報」の中の「ヒト」に関するエキスパートであり、企業が発展するために重要な役割を果たします。
経営効率化のため、人事・労務管理に関する問題点の指摘、改善策の提案などを企業に対して行います。
今まで企業に勤めてきた人ならご存知でしょう、企業の人事や労務管理は、問題点で溢れています。
筆者も、大手企業に勤めながらも、その内部事情の酷さに嫌気がさしていました。
実際に、そのような理由で転職を考えている人も多いのではないでしょうか?
このような問題点は、大きな会社の中の一社員が指摘してもどうにもならないものです。
社会保険労務士というプロに指摘してもらう必要があります。
つまり、究めて重要な役割であるということが分ります。
また、現代社会が直面している少子・高齢化問題を変革する、医療保険や年金制度などへの相談にも応じる社会保険労務士は活躍の場が広いです。
社会保険労務士の仕事
- 書類作成業務
- 提出手続代行業務
- コンサルティング業務
今までは、書類作成業務と提出手続代行業務が大半を占めていましたが、時代や環境の変化により、今後はコンサルティング業務の需要が増加するだろうと言われています。
企業は、就業規則や賃金制度について、トラブルを起こしたくないものです。
そこで、プロの専門家によるアドバイスが求められます。
社会保険労務士のニーズは、今後も増すことが期待されています。
受験資格
・大学卒業者、または大学において62単位以上を修得済みの者
・短期大学、高等専門学校を卒業した者
・修業年限が2年以上、かつ総授業時間数が1700時間以上の専修学校の専門課程を修了した者
・行政書士や司法書士など定められた資格を有する者
・労働社会保険諸法令の規定に基づいて設立された法人の常勤役員または従業者として同法令の実施事務に従事した期間が通算して3年以上の者
・厚生労働大臣が認めた国家試験に合格した者
受験資格は、いろいろと細かく定められているのだが、ざっくりと言えば短大卒以上レベルなら受験可能だと思っておけば良いです。
おそらく、企業の経営・コンサルティング業務に関わる職に就こうと思っている人の学歴なら大卒以上~であると思われるので、あまり心配する必要はないでしょう。
試験対策
試験は、完全マークシート方式です。
しかし、安心してはなりません!
択一式:計7科目、選択式:計8科目から構成される試験の合格基準点は、選択式試験及び択一式試験のそれぞれの総得点と、それぞれの科目ごとに定めることとなっています。
つまり、7科目ある択一式問題のうち、7つの個々の科目すべてで基準点以上とる必要があり、かつ7科目総合した得点も基準点以上である必要があります。
選択式の場合もそうです。
7あるいは8科目のうち、1科目でも基準点に満たないと、他の科目が満点でも合格になりません。
これが、この試験の苦しいところです。
この基準点は、事前に発表されずに、合格発表日に公表されるというものなので、「○割とれば合格」というのもわからず受験することになります。
試験対策は、偏らないようにどの科目もまんべんなく勉強しておく必要があるでしょう。
また、「法律」に関しては、法改正などによって、試験問題も年々と変化するので、過去問ばかりあてにできないし、参考書も最新版をそろえる必要があります。
古いテキストを使って、誤った古い情報を習得しないように気を付けてください。
これらの情報を踏まえると、試験の難易度は比較的高いものと言えます。
独立出来る資格は、難易度もそれなりのものが多いです。
しかし、それだけ価値ある資格だということなので、モチベーションを上げて試験対策に取り組みましょう!
○5位
ファイナンシャル・プランニング技能士(ファイナンシャルプランナー)
【就職先】 金融機関、会計事務所、不動産仲介、分譲会社
ファイナンシャル・プランナー(Financial Planner)とは、顧客から、収支・負債・家族構成・資産状況などの情報提供を受け、それに基づいて住居・教育・老後など、将来のライフプランニングに適合した、資金計画やアドバイスを行う職業のことです。
簡単に言うと、「お金のスペシャリスト」です。
「FP」とも表記されます。
ファイナンシャル・プランナーとして働く人は、次の2系統に分かれる傾向があります。
- 企業系FP:金融機関(銀行・信託銀行・郵便局・証券会社・生命保険会社・損害保険会社など)・会計事務所・不動産仲介・分譲会社に勤務する
- 独立系FP:自ら事務所を持ち独立自営する
独立することも出来るというのがこの資格の強みだと言えます。
この資格を持っていれば、企業で経験を積んだ後、独立開業するという夢をもって働けます。
そういう意味では、夢と希望に満ちた資格かもしれません!
この、ファイナンシャルプランナーになるための資格は、「ファイナンシャル・プランニング技能士」という資格であり、国家資格です。
よく、職業としての名前「ファイナンシャル・プランナー」と、資格・資格検定の名前「ファイナンシャル・プランニング技能士」が混同した表記をされている場合があります。
「ファイナンシャル・プランニング技能検定」に合格した者が「ファイナンシャル・プランニング技能士」であり、「ファイナンシャル・プランナー」という職に就けます。
受験するつもりなら、しっかりと覚えおきたいですね。
- ファイナンシャル・プランナー:職業の名前
- ファイナンシャル・プランニング技能士:資格の名前
- ファイナンシャル・プランニング技能検定:試験の名前
ファイナンシャル・プランニング技能士の検定試験には、1級から3級までがあるが、それぞれ受験資格がり、誰でも受験可能なのが3級であるため、初めて受験する人は3級からがおすすめです。
ファイナンシャル・プランニング技能検定 受験資格
- 1級:2級に合格した者で、実務経験1年以上
- 2級:3級に合格した者
- 3級:だれでも
3級の受験資格は、公式では「FP業務に従事している者または従事しようとしている者」と表記されていますが、つまりは誰でも受験可能ということです。
難易度も、「入門編」と言われるほど、国家資格の中でもやさしい内容となっており、合格率が50~70%というデータからも、非常に取得しやすい資格であることがうかがえます。
3級に合格した次は、実務経験なしで受験可能な2級も合わせて取得しましょう。
実際に仕事・転職で活かすためには2級以上は欲しいところです。
ちなみに、2級の合格率は35%前後と、こちらも国家資格の中では、比較的高い合格率となっています。
試験は、筆記試験と実技試験からなり、どちらも合格したものが最終的な合格者となります。
試験範囲は以下の通りです。
実技試験は選択科目方式になっており、1科目選んで受験します。
どの選択科目を受検しても構いません。
筆記試験 試験範囲
- ライフプランニングと資金計画
- 金融資産運用
- タックスプランニング
- リスク管理
- 不動産
- 相続・事業承継
実技試験 試験範囲
以下の業務について、問題点の把握、解決策の検討・分析などが出来ること。
3級
- 個人資産相談業務
- 保険顧客資産相談業務
2級
- 個人資産相談業務
- 中小事業主資産相談業務
- 生保顧客資産相談業務
- 損保顧客資産相談業務
ランキング 6位~10位
○6位
マイクロソフト オフィス スペシャリスト
【就職先】 どこでも
「マイクロソフト オフィス スペシャリスト(Microsoft Office Specialist)」通称MOS。
マイクロソフト社認定の世界共通資格であるMOSは、世界各地で実施されており、受験者数の増加は、留まることを知りません。
世界でも通用するグローバル資格です。
多くの企業でも取得が推奨されており、その認知度の高さはかなりのものだと言えます。
この資格を持つことにより、特定の「Officeプログラム」を最大限に活用するためのスキルを身につけたという証明になります。
ビジネスの場でよく使われる、「word」「Excel」「PowerPoint」「Access」「Outlook」の5に対して個々に独立した試験があり、その取得したしたプログラムのスキルの証明となる「マイクロソフト オフィス スペシャリスト認定(MOS認定)」が得られます。
5つの Office プログラム
- Word:ワード(文書作成ソフト)
- Excel:エクセル(表計算ソフト)
- PowerPoint:パワーポイント(プレゼンテーション ソフト)
- Access:アクセス(データベース管理ソフト)
- Outlook:アウトルック(電子メール・情報管理ソフト)
これら5つのOffice プログラムに対して試験があるのですが、さらに、WordとExcelについては、スペシャリスト(一般)とエキスパート(上級)の2レベルが用意されています。
具体的には、以下のような操作・作業が出来きるかどうかで違います。
Word(文書作成ソフト)のスペシャリスト(一般)レベルとは?
Wordでの基本的な編集機能を理解している
- 文字サイズやフォントの変更
- 表の作成・編集
- 作成した文書の印刷など
Word(文書作成ソフト)のエキスパート(上級)レベルとは?
Wordでの高度な機能を理解している
- スタイル機能や目次・索引作成などの長文機能
- 他のアプリケーションソフトからのデータ取り込みなど
Excel(表計算ソフト)のスペシャリスト(一般)レベルとは?
Excelでの基本的な操作を理解している
- 数式や基本的な関数の作成
- セルの書式設定
- グラフ作成など
Excel(表計算ソフト)のエキスパート(上級)レベルとは?
Excelでの高度な機能を理解している
- ピボットテーブルなどのデータ分析
- 条件付き書式や入力規則の設定
- マクロの作成・編集など
また、規定の4つの試験に合格したものが得られる「マイクロソフト オフィス スペシャリスト マスター(MOS MASTER)」というものが存在します。
MOS MASTER (MOS 2016 マスター)を取得するための4つの試験
- Word 2016 Expert(上級)
- Excel 2016 Expert(上級)
- PowerPoint 2016
- Access 2016 または Outlook 2016
ワード、エクセル、パワーポイントは必須科目で、アクセス・アウトルックは選択科目式です。
自分の得意とする方を取得しても良いし、より自分の転職したい職種・業務で生かせそうな方を選んでも良いです。
複数のアプリケーションを効果的に使えるスキルは、仕事で役立つこと間違いないでしょう。
今どき、どんな職場においても、パソコンを使う機会は嫌というほどあります。
Officeも「使えて当たり前」のように言われます。
この資格を取得しておけば、より高度な操作も「使えて当たり前」と言えるようなり、職場でも信頼を得られるし、優越感も得られるでしょう。
ほかにも、転職活動で有利になる、自分自身の自信がアップするなど、さまざまなメリットがあります。
受験者は20~30代の若い世代が多いようですが、仕事でパソコンを使わなければならないのは若者たちばかりではありません。
世代に関係なく、あらゆるビジネスパーソンに取得してほしい資格です。
難易度は、資格試験としてはかなりやさしい方です。
勉強は、officeの入ったパソコンさえあれば独学でも出来るし、知名度・人気の高い資格なので対策テキストは、選ぶのが大変なほど、様々な種類が世の中にあふれています。
そのため、試験対策が容易な資格であると言えます。
○7位
医療事務技能審査試験
【就職先】 病院、診療所
医療機関において、受付や会計、診療費の計算(レセプト業務)を担当する医療事務は、欠かせない存在となっています。
必ずしも資格が無いと働けない職業ではないが、業務に必要な知識は専門性が高く、医療事務の有資格者が優遇される傾向にあります。
医療事務技能審査試験は、医療機関での受付業務、診療報酬請求事務技能、患者接遇など、医療事務職を行う上で必要となる能力が審査される試験です。
試験に合格したものは、これらの能力を持つものとして評価されます。
よく似た資格に「調剤薬局事務」というものがあります。
このランキングでも「調剤薬局事務管理士」を第9位で紹介していますが、「医療事務」の資格との違いは、以下の2つです。
1.働ける場所
調剤薬局事務:調剤薬局、ドラックストア
医療事務:病院やクリニックなど医療機関
調剤薬局やドラックストアに対し、医療機関のほうが、夜間も運営されていたり、営業時間(医療機関に対して営業と言って良いか分からないが)が長いため、勤務時間が日中のみではなく、早朝・夜間の勤務などもあり得ます。
日中は仕事ができない、朝だけ、夜間だけなら…など自分のライフスタイルに合わせた働き方が可能です。
2.必要な知識の幅
調剤薬局:調剤、投薬のみ
医療機関:診察、投薬、検査、注射など
レセプト作成業務で必要な知識の幅が違います。
医療機関の方が、行う医療行為が多いため、医療事務では、その分の知識を身につける必要があります。
その分、試験対策として覚えることも多いですが、それだけ勉強をして知識を身につけた証であり、有資格者はそれなりの評価を得ることができるでしょう。
医療事務に求められる能力
- 細かいことに気付ける几帳面さ
- 患者さんにやさしく接することが出来る人当たりの良さ
- 正確でスピーディーな事務処理能力
数字を扱う事務仕事では、正確さやスピードも求められます。
もともと几帳面な性格な人は、自分の性格を生かした仕事ができるかもしれません。
また、事務仕事とは言え、医療機関での受付業務もこなす必要があるため、人当たりの良さも重要になってきます。
具合が悪いときに病院に行ったとして、受け付けで愛想の悪い対応を受けたら、ますます具合が悪くなりそうだし、もうその病院に行きたくなくなるでしょう。
テキパキと事務仕事をこなしながらも、患者さんに優しく接することができる人が重宝されるのです!
この職に就く人が女性が多いのもそう言った理由からかもしれないですね。
○8位
中小企業診断士
【就職先】 コンサルティング業界
経営コンサルタントの国家資格である中小企業診断士。
中小企業の経営課題に対応するため診断や助言を行う専門家のことです。
「中小企業支援法」第11条に基づき、経済産業大臣が登録する、国家資格です。
中小企業診断士の役割
- 企業の成長戦略策定と、そのためのアドバイス
- 中小企業と行政・金融機関等を繋ぐパイプ役
- 専門的知識を活かした中小企業施策の適切な活用支援等
厳しい社会情勢の今日で、スキルアップやキャリアアップを目指すビジネスパーソンの間で、その需要は大きく高まりつつあります。
中小企業診断士の知識を習得すると、社会の変化・状況を俯瞰的・論理的に読みとり、的確な判断を下せる、高度なビジネススキルを兼ね備えた人材として高く評価されます。
よって、活躍できる場所も多いです。
中小企業診断士の業務は、「民間業務」だけではなく、国や地方自治体、商工会議所の実施する中小企業への経営支援を行う「公的業務」もあります。
必要となる知識・能力
・企業の経営資源(ヒト・モノ・カネ・情報)に関わる知識が必要。
就職・転職、キャリアアップにも必要な知識のため、勉強する価値あり。
また、独立開業する場合にも必要となるので、将来予定がある人はぜひ習得しましょう。
・物事の本質をつかむため、論理的に考えて思考を整理し、その結論を相手に分かりやすく伝えるスキル「ロジカルシンキング」が重要。
特に、2次試験では「口述試験」があり、そのスキルが試されます。
ちょっと長い、中小企業診断士になるまでの道のり
資格試験は、だれでも受験可能な1次試験と2次試験からなり、2次試験は1次試験合格者のみ受験可能です。
2次試験合格後にはさらに、実務補習・実務従事があり、それらを終えたものが中小企業診断士となれます。
実務は、3年以内に15日間または8日間×2回の実務補習を行う必要があります。
2次試験が、筆記:10月、口述:12月、と分かれているのも厄介だが、その分、勉強する時間が得られるとポジティブに考えましょう。
- 1次試験
- 2次試験:筆記
- 2次試験:口述
- 実務補習・実務従事
かなり難関そうにも見えるこの試験、合格率は20%程度だが、これには前年に「1次試験に合格→2次試験に不合格」した、1次試験免除の対象者も含まれています。
1次試験から2次試験まで、すべてをストレートで合格した人の合格率となると10%を切ってしまいます。
受験者の多くは日中会社で仕事をしている社会人、つまり勉強時間が十分に取れていない人が多く受けているということ。
そう考えれば、合格率が低くとも納得できます。
この試験に合格するためには、そこそこの勉強時間が必要と言えます。
覚えなくてならない事がたくさんあるので、コツコツと頑張ることも大事です。
難しいけど価値がある資格
試験に合格するのは大変だが、その分この資格を得るメリットも大きいです。
- 会社で良い評価を得ることが出来る
- 会社によっては昇格・昇給がある
- 「独立開業」できる
中でも「独立開業」できるというのは、最大のメリットだと感じます。
企業でも優遇され、独立しても使える、「企業で経験値アップ・人脈ゲットしてからの→独立開業」というルートがとても魅力的に感じるのは筆者だけではないはずです!
○9位
調剤薬局事務管理士
【就職先】 病院、保健調剤薬局
薬剤師をサポートするのが調剤薬局事務管理士の仕事です。
処方箋の受付・会計、保険請求分のレセプト(患者が受けた保険診療について病院などが市町村や健康保険組合等に請求する医療報酬の明細書のこと)作成など、事務全般を担当します。
「調剤で忙しいから、事務作業くらい代わりの人が手伝ってよ」という薬剤師さんと、「調剤なんてできないけど事務仕事くらいできるわよ」という人に仕事を与える、両者のニーズを満たすことのできる資格だと思います。
調剤薬局事務管理士には、調剤報酬の仕組みを理解し、調剤報酬を正確に算定し請求することが求められます。
これらのスキルは専門性が高いため、調剤事務管理士の有資格者は、全国の保険調剤薬局で高く評価されるほか、就職・転職の際に有利なアピールポイントになります。
高齢化の進む日本で、医療系の仕事は今後もニーズが衰退しない(むしろどんどん増えるかも?)でしょう。
そのため、安定性が高い仕事に就ける、また、調剤薬局がなくなることはまず無いし、全国にあるため勤務地が限定されることもありません。
結婚や出産などライフスタイルに合わせた働き方が可能なので、とりわけ女性に人気の資格となっています。
調剤薬局事務管理士の試験対策について受験資格は特にないので、誰でも受験可能な試験です。
試験は、「学科」マークシート式で10問、と「実技」3問からなります。
学科 マークシート式10問
- 法規(医療保険制度・公費負担医療制度等についての知識)
- 保険請求事務(調剤報酬点数の算定、調剤報酬明細書の作成・ 薬剤用語等の知識)
- 薬の基礎知識(医薬品・薬価基準の基礎知識、薬の作用等)
実技 3問
- レセプト点検問題:1問
- レセプト作成:2問
試験対策としては、実技試験もある「レセプト作成」に慣れることが大切です。
市販のテキストでも十分に対策できるだろうし、足りないという人には、スクールや通信講座などもありますよ。
芸能人が取得した例もあり、知名度も人気もあるため、試験対策方法は世の中にたくさんあります。
自分に合った勉強スタイルで対策しましょう!
試験日は、年に5回もある(地域によって異なる場所もあるが)ので焦ることはないでしょう。
合格率60%程度というのも比較的高い方なので、一度の受験で合格するつもりで対策しましょう。
○10位
販売士
【就職先】 スーパー、小売店、卸売店、商品メーカー、百貨店
「流通・小売業界で必須の定番資格」として社会的にも高い信頼と評価を得ている、販売のプロが「販売士」です。
IT化、相次ぐ外資の参入が進む現代社会において、流通業界では以下のような「販売のプロ」が求められています。
流通業界で求められる「販売のプロ」
- 顧客のニーズを的確に捉えられる
- 豊富な商品知識や接客技術を武器にできる
- 商品開発や仕入、販売、物流などを効率的かつ効果的に行うことができる
検定試験は経済産業省、中小企業庁から後援を得て商工会議所により実施されています。
つまり、現実的に必要とされている知識が詰まった資格ということがうかがえます。
流通業界で憧れの商社に就職・転職できたら、周囲からも驚かれることでしょう!
資格を生かせる場所
販売士の知識を生かせる職種は幅広くあります。
「販売士」≒「お店の店員さん」のようなイメージがあるが、その資格を生かして働ける場所は、スーパーやコンビニなどの、小売業の店舗だけにはとどまりません。
卸売業、メーカー、飲食業など、マーケティング能力や販売についての知識が必要な業界からも求められている資格なのです。
1級、2級、3級とある試験だが、どの級からも受験可能なのが魅力的です。
自分の実力にあっているのはどの級なのでしょう?
1級~3級までのレベルの違いは以下の通りです。
1級
- 経営に関する極めて高度な知識を身につけている。
- 商品計画からマーケティング、経営計画の立案ができる。
- 財務予測等の経営管理について適切な判断ができる。
2級
- マーケティング、マーチャンダイジングをはじめとする
- 流通・小売業における高度な専門知識を身につけている。
- 販売促進の企画・実行のリード、店舗・売場の包括的なマネジメント。
*管理職への昇進条件にしているところもある。
3級
- マーケティングの基本的な考え方、流通・小売業で必要な
- 基礎知識・技能を理解している。
- 販売担当として必要な知識・技術を身につけている。
いずれの級も試験科目は以下の通りです。
- 小売業の類型
- マーチャンダイジング
- ストアオペレーション
- マーケティング
- 販売・経営管理
以上の5科目で構成され、試験時間が1級200分、2級150分、3級100分という違いがあります。
1級は「客観式選択問題」と「記述式問題」があり、2級・3級はすべてマークシート式です。
平成25年度試験まで1級の試験で実施されていた「面接試験」は、平成26年度の試験より廃止されています。
面接が苦手で1級の受験を躊躇していた人も、面接試験が無くなった今なら、1級合格を目指せるのではないでしょうか。
2級・3級はすべてマークシート方式という有りがたい仕様です!
自分は、ここぞという時にマークシートで力を発揮する、という人も、ぜひチャレンジしてみてください。
5000円程度で資格が手に入ればお得なものです。
とは言え、きちんと勉強して挑むことをおすすめします。
実際に合格した人の話でも、過去問を解く程度で合格できると言われているので、あまり気負わずに取り組めるはずです。
ランキング 11位~15位
○11位
ビジネス実務法務検定
【就職先】 一般企業(営業、総務、人事、経理)
ビジネス実務法務検定とは、ビジネスパーソンとして必要な法律知識が問われる検定試験であり、資格取得により、基本的な法務知識を身につけていることの証明となります。
「法務」と言えど、この資格に求められているのは、法務部だけでなく総務部・人事部・営業部・販売部など、あらゆる職種で必要な法律知識です。
試験内容は実務に即しており、勉強で身につけた知識は、就職後・転職後そのまま業務に活かすことが可能です。
企業により、昇進・昇格の条件としているところもあるようです。
そのため、就職活動、転職において役立つなの資格です!
受験資格など
1級、2級、3級があり、1級は「2級合格者のみ受験可能」という受験制限があります。
2級および3級は制限が無いです。
2級と3級の併願も可能だし、3級を受験せずに、いきなり2級を受験することも可能です。
自信があるなら、ぜひとも2級から受けるべきです。
3級4320円の受験料も、決して安いものでは無いし、受験するにも時間がかかります(2級、3級ともに試験時間は2時間)。
と言っても、不安な人は”保険”を掛けて、2級・3級の併願をするでしょう。
2級と3級のレベルについて、違いを以下に示します。
2級:質的・量的に法律実務知識を持つ
外部専門家(弁護士等)への相談など、一定の対応ができる。
特に管理職(候補)へおすすめなのが2級。
3級:ビジネスパーソンとして、業務上理解すべき基礎的法律知識を有する
また、問題点の発見ができる。
この資格試験の主催である東京商工会議所によると、2級は管理職(候補)の人におすすめとのこと。
将来的に昇進を希望するなら、迷わず2級を取得しましょう。
2級であれば自信を持って履歴書に書けるレベルであり、キャリアアップの材料として、転職でのアピールにもなります。
合格率については、2級と3級で倍近く差があるので、2級の受験を躊躇してしまうかもしれませんが、基本的に勉強さえ出来ていれば合格できる試験です。
筆者のように、一夜漬けで挑むような無謀なことをしない限り大丈夫でしょう。
○12位
第2種放射線取扱主任者
【就職先】 病院、企業(製薬・食品・化学)、研究所、大学、電力会社、検査機関
当ブログ筆者も取得している資格です。
どんな資格なのかは、かなりニッチな資格なので割愛させていただきます。
理系の資格を取りたいと思っている方、この資格に興味がある方は、是非調べてみてください。
○13位
ITパスポート
【就職先】 一般企業(営業、総務、人事、経理)
ITパスポートとは、経済産業省が認定する国家資格であり、あらゆる社会人にとって必要な情報処理の基礎的な知識「IT力」を持ち、業務に活用することができるスキルの証明となります。
PA情報処理技術者試験センターが行う「情報処理技術者試験」のレベル1として2009年に新設された比較的新しい資格試験です。
近年、私たちの生活にはITが浸透しており、どのような会社・職種も、ITなくしては成立しないでしょう。
専門や文理を問わず、社会人としてITの知識があれば戦力となりえます。
グローバル化が加速している現在、多くの企業が「英語力」と合わせて「IT力」を持った人材を求めています。
この「IT力」を示すものとなるのが、ITパスポートです。
「IT力」とは
- ITを正しく理解する力
- 業務に効果的にITを活用することができる力
この資格試験で必要とされる知識
セキュリティ、ネットワークなどのITの知識をはじめ、経営戦略、財務、法務からマーケティングまで、経営全般に関する知識、プロジェクトマネジメントの知識など幅広い分野の総合的知識が問われる試験となっています。
累計応募者数は、2009年の開始以来、69万人以上となっています。
受験資格が特に無いITパスポート試験は社会人や学生に人気で、多くのひとから支持されています。
嬉しい「難易度:低め」の国家資格
ITパスポート試験は、国家資格にも関わらず、合格率は40%前後と、比較的高めなのがポイントです。
国家資格というと、税理士、弁理士、司法書士など、かなり難関な資格のイメージが強いでしょう(ここで、自動車の運転免許は別物と考えることとする)。
司法書士なんて、合格率が3%前後と言われています。
それに対し、合格率40%前後のITパスポート試験は、かなり狙い目の資格です。
これを取得すれば、国家資格取得者です。
どこぞの協会や団体が主催する資格(検定)より、「国家資格」というだけで響きが良いですね。
持っていて自信がつくし、スキルも評価もされます。
転職先をどの職種にするか迷っていたとしても、この資格を取得しておけば、少なからず転職の励みとなることでしょう。
○14位
3級知的財産管理技能士
【就職先】 一般企業
知的財産管理技能士とは、知的財産を適切に管理出来る能力を認定する国家資格です。
この知的財産管理技能士が管理する知的財産とは、目に見えない財産のことです
企業の研究者は、実験を重ね、特許を出願します。
これには、研究者の努力はもちろん、将来利益を生む可能性を秘めた実験結果やアイデアが詰まっています。
また、ブランドは存在自体が価値であり、利益を生んでいるが、手につかむことは出来きず、その価値は目に見えません。
これら、目に見えない財産はそれ自体が価値あるものであったり、将来利益を生み出すものであったりと、企業にとっては絶対に守るべきものであるが、その管理は複雑で難しいものです。
そのため、知的財産の管理を専門的に行う人が存在し、その人こそが知的財産管理技能士です。
企業にとって、なくてはならない存在です。
同じような職業に弁理士がありますが、これは企業の外側から知的財産に関する業務を行う職業であり、企業の内部で知的財産を管理する知的財産管理技能士とは根本的に違います。
知的財産は、有していると非常に価値の高いものであり、それは他の企業にとっても同様です。
他社が有している知的財産権を侵害することは、他社に大きな損害を与えます。
権利侵害を行うことは、多額の賠償や社会的信用の低下など自社にとってはデメリットしかありませんが、ニュースで取り上げられるほどに発生しています。
これは、知的財産に関する専門的な知識がないために、知らず知らずのうちに侵害してしまっていると考えられます。
上記のような、権利侵害などの外部の知的財産に関する業務も、知的財産管理技能士の仕事です。
つまり、知的財産管理技能士は自社と他社の両方の知的財産に関する業務を行う、企業に欠かせない存在なのです。
特に大手企業は、社会的信用の低下を嫌うので、大手企業での需要が特に高いと考えられます。
その需要の高さは各種ランキングに如実に表れており、マネージャー層に求められる資格ランキング5位(2級)、入社3年目までに必要な資格ランキング4位(3級)と、私の主観ではなく、世間に求められているのです。
知的財産を重視する国家戦略「知的財産立国」なんてものもあるくらい、本当に知財の知識を有している人は世間に求められています。
さて、知的財産管理技能士の取得についてですが、普通の人であれば「知的財産と無縁の人生を送ってきたので無理だよ」なんて思うかもしれませんが、安心してください。
資格には、同じ種類の中でもランクがあるものがあり、今回紹介する資格は、一番ランクが下の3級です。
3級でもむずかしいんじゃないの…と思うかもしれませんが、知的財産に関係ない学生も多く取得しているほどに、その難易度は低いです。
また、一番下のランクの3級なんかで本当に需要があるの?との疑問をもつかもしれませんが、その点についても安心してください。
上述したように3級は、入社3年目までに必要な資格ランキング4位であり、世間的に大きな需要があるのです!
○15位
食生活アドバイザー
【就職先】 食品売り場、飲食店、医療施設、福祉施設
食生活アドバイザーとは、食生活に関する知識を活かし、健康的な生活を送るための提案ができる人のことです。
近年、日本の食卓には加工食品が当たり前のように並び、外食産業の発展が進むにつれ、食生活が乱れるなど、様々な問題が起きています。
2005年7月15日には、食生活改善に向けた取り組みとして「食育基本法」が施行されています。
食生活の改善に関心が集まりつつある現代で「食生活アドバイザー」という資格は、仕事にはもちろん、私生活でも活かすことのできる資格です。
今はまだ、さほどメジャーになっていませんが、食や命に関わる資格は、今後ニーズが高まることが予想されます。
食生活アドバイザーの資格試験には、2級と3級が存在します。
受験料は2級7300円、3級4700円と、まずまず安価な価格であり、資格取得後も、協会への登録年会費などは一切無いので、一度取得してしまえばそれ以上費用がかかることはありません。
金銭面でも、安心して受験できる資格と言えます!
この資格がおすすめな人
「食生活」という広く汎用的なジャンルの資格のため、他の資格にプラスαとして取得する人が多いのが、この資格の特徴です。
調理師や保育士、ホームヘルパーなどの資格を持つ人が、この資格をプラスαとして取得している傾向があります。
現在、他の資格を何か有しているなら、プラスαで取得し、スキルアップして転職に臨むというのがおすすめです。
また、受験資格は無いので、家族の健康を考える主婦が取得するという例もあります。
日常生活でも役に立つ、持っていて損はしない資格です!
ランキング 16位~20位
○16位
インテリアコーディネーター
【就職先】 住宅メーカー、不動産会社、デパート、画廊、アート関連企業
インテリアコーディネーターは、快適な住まいを提案・創造する「住環境のスペシャリスト」です。
建築物内部のプロデュースをする仕事が主となりますが、建築に関する知識も重要となってきます。
幅広い知識が必要であり、ハウスメーカー、リフォーム関連企業、インテリアショップなど、様々なな企業から必要とされるため、注目度が高いです。
近年では、中古物件を購入し、大規模なリフォームを楽しむことが盛んになっています。
こういったリフォーム需要の拡大に伴い、将来的にも評価・期待・ニーズが高まっている資格です。
また、合格者の8割が女性であり、女性が活躍できるという点も人気の理由です。
インテリアコーディネーター資格取得のメリット 3つ
1.「好き」を仕事にできる
この資格がおすすめなのは何より、インテリアが好きな人。
趣味を仕事にするのは簡単なことではありませんが、本当にインテリアが好きな人なら勉強も苦にはならないはずです。
好きだからこそ才能を発揮できる職に就くことが出来たら、万々歳ですよね!
2.認知度が高い資格で、自分のスキル証明となる
インテリアコーディネーターの資格を持つということは、インテリアについて基礎から勉強したという証です。
世間的な認知度も高く、転職の際のアピールにも、その後の自分のスキル証明としても、一生モノの価値になります。
3.センスを生かし、やりがいを感じる仕事ができる
顧客の要望に合わせた、家具や設備面などのプランニング」、「イメージに合う商品をセレクト」、「顧客への提案」がインテリアコーディネーターの仕事の流れです。
顧客の要望に応えることが出来たとき、顧客から感謝されたときに、充実感・達成感が得られる仕事です!
インテリアコーディネーター資格試験の流れ
インテリアコーディネーターの試験は一次試験・二次試験のある二段階方式です。
一次・二次、両方の試験に合格することで、最終的な合格となります。
例年10月中旬に実施される一次試験は、マークシート方式の学科試験。
12月上旬に実施される二次試験は、論文とプレゼンテーションの総合点による合否判定となります。
一次試験に合格したものの、二次試験で不合格になってしまった場合も、次年度から3年間は一次試験が免除となるので諦めずにトライしましょう。
資格試験の難易度
注目すべきなのは、その合格率です。
一次合格率:29.7%
二次合格率:63.2%
一次、二次を合わせた合格率:24.5%
二次試験の合格率が一次試験合格率に比べ、倍以上高くなっているのが分かります。
二次試験は論文・プレゼンテーション方式のため一見、難易度も高いと思われがちですが、マークシート方式の一次試験よりも合格率が高いところを見ると、一次試験さえ突破してしまえば合格への希望は見えてくるようです。
一次試験の合格ラインは総得点の約70~75%と言われており、満点を目指す必要はないので、確実に正しい知識を身につけ試験対策しましょう。
資格取得に際して注意すべき点
試験に合格した後、協会認定のインテリアコーディネーターとして登録するために、登録料(5年間で14000円)の納付が必要となります。
この登録手続きが完了すると、インテリアコーディネーター証が交付されます。
資格の価値に比べたら微々たるものかもしれないが、念のため頭の片隅にでも入れておきましょう。
○17位
基本情報技術者
【就職先】 コンピュータメーカー、情報処理企業、OA販売会社
基本情報技術者というのは、経済産業省主催の国家資格「情報技術者試験」の中のひとつです。
試験では、IT業界で働くための基礎知識が試されるため、プログラマーやシステムエンジニアを目指す人が受ける試験となっています。
国家資格のため、企業でも自社内の資格取得者を増やそうという動きが高まっており、就職してから会社の指示で受験させられたというケースも目立ってきています。
つまり、あらかじめこの資格を有している人は、就職、転職の際に有利になるということが言えるでしょう。
試験の内容は、実務経験がある人には有利な内容となっているようなので、IT業界での実務経験があり、今後もIT業界に転職を考えているなら、迷わず取得しておくべきでしょう。
- 企業経営、社会システムの課題について、情報技術を活用した戦略を立てること
- システムの設計・開発と、安定的な運用の実現
上位者の指導のもと、これらの役割を果たす。
というのが基本情報技術者の役割です。
もうワンランク上の資格に「応用情報技術者」というものがありますが、こちらの役割は、上記の業務を「独力で果たすこと」となっている点が違います。
この基本情報技術者試験に受験資格は無いです。
受験料5700円と比較的安価な点も含め、手が出しやすい資格となっています。
受験しようかどうか迷っているくらいなら、その迷っている時間で勉強して試験に合格することが手っ取り早いでしょう。
試験は、年2回開催されるのでチャンスもそこそこ多い方です。
前は急げ、思い立ったら吉日と、よく言いますよね。
転職とは、就職活動とは違い、始まりも終わりも自らで設定するものです。
もう遅いとか、まだ早いという基準はありません!
基本情報技術者取得後の仕事のメリット・デメリット
この資格の取得者が就く職種は、もちろんシステムエンジニアやプログラマーが多いのですが、この仕事は残業が多いということを頭に入れておきましょう。
メリット:残業代で稼げる、資格手当がもらえる場合もある
デメリット:自由な時間が減る、残業により疲れる
自分にあったスタイルかどうか、今一度よく考えて転職、資格取得に挑みましょう。
○18位
公認会計士
【就職先】 監査法人、企業
公認会計士とは、会計の専門家であり、会計のプロフェッショナルです。
業務内容は、会計監査や、財務、経理、コンサルティングまで幅広く行います。
上場企業に義務付けられている財務諸表監査(財務情報が適正に表示されているかどうかチャックする)は、公認会計士の主要な業務であり、経済の発展に関わっています。
最近では、会計に関するアドバイス、経営戦略の提案などコンサルティング業務が重要視されており、社会的ニーズも増えています。
会計に携わる資格の最高峰と言われる公認会計士は、試験難易度こそ高いものの、受験資格の制限がないことに注目してください。
これはつまり、高学歴でなくとも、この資格を有することにより、もしかしたら学歴以上に価値のあるステータスを得ることになります。
公認会計士試験から公認会計士登録までの流れを以下に示します。
【公認会計士登録までのステップ】
- 短答式試験合格
- 論文式試験合格
- 実務経験2年、実務補習の修了
- 公認会計士登録
試験は、短答式(マークシート式)と論文式があり、短答式試験に合格した者が論文式を受験することが可能になり、論文式も合格すると、試験合格者となります。
論文式で不合格となってしまっても、短答式に合格した後2年間は、短答式試験が免除されます。
諦めずに再度、論文式試験に挑みましょう。
短答式・論文式の、2つの試験に合格した後、2年以上の実務経験と、会計教育研修機構などが行う実務補習という教育を受けると、晴れて、内閣総理大臣の確認を受けた「公認会計士登録」となります。
ここまでの道のりは、かなり長く感じるかもしれません。
実際に、公認会計士登録までしなくとも、「公認会計士試験に合格した」と言うだけで、高い評価を得られるし、監査法人で仕事も可能です。
その為、正式な登録は受けずに「試験合格者」を名乗り働いている会計士も多く存在します。
公認会計士登録をすると、「会計・監査ジャーナルの無料送付」、「会計監査六法などの購入割引」が受けられる反面、会費(地域により異なるが、年間10万円程度)がかかるデメリットもあります。
試験合格後は、慎重に考えて決めましょう。
とりあえずは、試験合格を目指そう。
○19位
甲種危険物取扱者
【就職先】 化学工場、ガソリンスタンド、タンクローリーの運転手、石油関連施設
甲種危険物取扱者とは、石油等の危険物を取り扱うために必要な国家資格です。
危険物は、第1類〜第6類に分類されており、甲種危険物取扱者はすべての危険物を取り扱うことが可能です。
合格率が30%と中程度であり、受験料が他の資格と比較して安いのが魅力的です。
また、かなりメジャーな資格であるため、対策本やセミナー・講習が充実しています。
しかし、危険物取扱者は化学工場やガソリンスタンド等で働くことができるが、そこまでニーズが高いわけではなく、これ1つ有しているから転職できるといった代物ではありません。
また、受験資格があり、化学系の学生や卒業生、乙種(甲種より低レベルな危険物取扱者)を何種類か取得した者しか受験することができません。
そのため、受験資格の必要ない乙種第4類(通称:乙4、石油などを扱える)を受験する人が多く、実際にこれだけで十分だという人もいます。
この乙4を持っているとガソリンスタンドで時給アップなどの恩恵が受けられるので、まずは乙4からチャレンジしてみてはどうでしょうか。
そこまで、インパクトのある資格ではないが、受験料が安く、試験が簡単であること、また、世の中に試験対策が溢れていることから、チャレンジする価値はある資格であると思います。
○20位
登録販売者
【就職先】 ドラッグストア
登録販売者とは、ドラッグストアや薬局などで一般用医薬品(風邪薬等)の販売等を行う専門家です。
よく似た職業に「薬剤師」がありますが、これとは別物です。
この資格によって第二類・第三類医薬品の販売が可能になるので、取得難易度のわりには効果が高いコスパの良い資格です。
この登録販売者になるには、登録販売者試験(誰でも受験可能)に合格し、登録されなければいけません。
冒頭でも触れましたが、よく似た職業に薬剤師があります。
1.薬の調剤が可能かどうか
2.第一類医薬品を販売可能かどうか
薬剤師の時給が異常に高いのは、需要と供給のバランスが崩れているからです。
チェーンのドラッグストアなどでは、薬剤師が不足しており、薬剤師のニーズが高く、そのため、時給が高いのです。
この薬剤師不足を解消するために、2009年の薬事法改正のタイミングで「登録販売者」が誕生しました。
つまり、この登録販売者に求められていることは、薬剤師がやることではなく、薬学部を卒業できるほどの知識を求められない雑務を薬剤師の代わりに行うことです。
そのため、薬剤師が行える薬の調剤や第一類医薬品の販売が不可能になっています。
しかし、登録販売者が販売できる医薬品は全体の9割以上であるため、十分に資格を生かすことが出来ます。
この資格のおすすめポイントは以下の3点です。
1.多くの医薬品を扱うことが可能なため、雇い主からの評価が高い。
医薬品を扱っている小売業は多く存在し、そのほとんどが転職先となり得るところが魅力的です。
実際に、資格手当や時給アップなどの優遇がなされる事例もあるようです。
2.医薬品は日々の生活に欠かせないもの
いつの時代でも人は病気になるし、忙しい現代人にとって市販薬は便利グッズ。
これからも安定的に売れるものだし、販売するドラッグストアも安泰です。
転職先として魅力的であると思います。
この資格は、仕事だけではなく、家庭で市販薬を使用する際にも活躍するでしょう。
薬の専門的な知識を有している母親は子供からかっこいいと思われるでしょうね。
実際に主婦の方がこの資格を取得するケースも目立っています。
3.最近誕生した資格
2006年にできた資格なので、今後ニーズが高まる資格であると期待できます。
何を始めるにも最初に行ったひとの勝ちなので、ニーズの高い今のうちに取得するのはいかがでしょうか。
ネット上に忙しい主婦が3か月で取得できるといった記述もあるほどに、難易度は低いと考えられます。
合格率が、40%と非常に高いのも魅力的です。
誕生して最初のころは資格取得者を増やしたくて、ボーダーが甘くなっている…とも考えられるかもしれません。
実際に平成20年度の合格率は他の年と比較して、高かったようです。
(とは言え、これはあくまで筆者の個人的な考えなので、真実は定かではありません)
※随時更新中です。
※記事内の情報は、記事執筆時点のものであり、最新の情報と異なる場合もございます。ご了承ください。資格・受験内容最関する最新の情報は、各試験の公式サイトよりご確認ください。
まとめ
いかがでしょうか。
資格には多くの種類があるため、転職の際に本当に必要な資格、使える資格はどれなのかを見つけることが難しいです。
このランキングでは、難易度や費用面を考慮したうえで非現実的と思われる資格は除外し、本当に現実的な資格をピックアップしているので、少しは探しやすくなっていると思います。
転職を決意し、資格取得を目指す方々にとって、このランキングが少しでもお役に立てれば幸いです。
反響があれば、今後「需要のある資格ランキング」「企業が求める資格ランキング」なども作成したいと考えています。
※以下は、ランキングから除外した資格です。
- 医師
- 弁護士
- 行政書士
- 国家公務員総合職
- 司法書士
- 弁理士
- 裁判所事務官
- 参議院事務局職員
- 衆議院事務局職員
- 外務省専門職
- 国立国会図書館職員
- 一級建築士
- 気象予報士
- アクチュアリー
- テクニカルエンジニア
- 不動産鑑定士
- 家庭裁判所調査官補
- 自衛官等採用試験
- JPO(ジュニア・プロフェッショナル・オフィサー)
- 国連事務局YPP(ヤング・プロフェッショナル・プログラム)
- 自衛官等採用試験 防衛大学校学生
- 法科大学院全国統一適性試験
- 無線従事者試験 総合無線通信士
- 国立国会図書館職員
- ITストラテジスト試験(ST)
- 参議院事務局衛視
- 国会議員政策担当秘書
- 外務省専門職員
- 家庭裁判所調査官補
- 衆議院事務局衛視
- システム監査技術者試験(AU)
- 技術士
- 中央競馬騎手(JRA競馬学校)
- 参議院法制局職員総合職
- 衆議院法制局職員総合職
- JTF〈ほんやく検定〉
- TQE(翻訳実務検定)
- ハングル能力検定試験
- スペイン語技能検定
- タイ語検定
- ドイツ語技能検定試験
- プロジェクトマネージャ試験(PM)
- ロシア語能力検定
- 中国語検定
- 国連英検
- 実用イタリア語検定
- 実用フランス語技能検定
- 獣医師
- 電気主任技術者
- 財務専門官